2人の伯父さんと10年以上ぶりの再会

「久しぶり。」


そう言って僕は何とはなしに、彼らに再会した。ついこの間別れ、少しばかり旅をしてきて5年ぶりに帰ってきたような感覚だったが、実際は10年以上経っていたらしい。あちらからしてみたら、僕は10歳から22歳へ変化し、声も姿も性格もすっかり変化したように思えたのだろう。

この時間の実感のスピードの差にとても違和感を覚えた。僕も歳を取るにつれて、10年を長く感じるのだろうか。変化し続けたい。


「声がお父さんに似てきたな。またいつでも来てね。」


相変わらずの声と性格、話し方に安心を思い出したことは確かだったし、少し子供心に戻った。何も分からずにただ我儘を言っていた頃を思い出す。なんとも言えない懐かしさが心をムズムズさせる。彼らに囲まれたおじいはいつもよりも幸せそうに見え、家族というものが持つパワーに感銘を受けざるを得なかった。

f:id:ShokaWorld:20200218124010j:plain