日光を探す旅

朝起きて、まだうつつな意識に支配された状態で、囲われた空間から出る。ふとその日が晴れであることに気付くと、内側で感動の心地の良い情動で目覚める。

 

日々もがく中で這いつくばりながら、日光を探す。どこも高い建造物ばかりで、日の光は上部にしか当たっていない。公園の木の一部に日の光が当たっている。その建造物からの漏れ日に当たる。閉塞的で混み合った都会の狭い空間で必死に探した一部の区画にはまるより、それが全てである世界に身を投じようか。